組織の成功循環モデル
マサチューセッツ工科大学 元教授 ダニエル・キム 氏が提唱した組織の成功循環モデルを紹介します。個人の場合には、思考の質・行動の質・結果の質の3つなのですが、組織になると、関係の質が加わります。結果の質を問いただすことから始めると、関係の質が低下して、関係の質が低下すると、思考の質が低下し、思考の質が低下すると行動の質が低下して、行動の質が低下すると、結果の質が低下して、悪循環が始まります。関係の質を高めるところから始めると、この逆で結果の質が向上します。その結果、グッドサイクルが発生して、ますます素晴らしい結果で出るということになります。
バッドサイクル
- 高い目標値を達成しなければならない(結果の質)
- 対立が生じ、押し付け、命令・指示が増える(関係の質)
- 創造的思考がなくなる、受け身で聞くだけ(思考の質)
- 受動的なチームになる(行動の質)
- 成果につながらない(結果の質)
- 関係がより悪化する、なすり合い、自己防衛(関係の質)
グッドサイクル
- 能動的なチームとして、結果を出すことが楽しい、やり甲斐を感じる(関係の質)
- 気づきがあり、共有され、当事者意識を持つ(思考の質)
- 自発的・積極的にチャレンジ・行動する(行動の質)
- 成果が出てくる(結果の質)
- 信頼関係が高まる(関係の質)
- もっと良いアイデアが生まれる(思考の質)