この本ではリーダーが備えていなければならない資質が述べられています。何故必要かという点だけでなく、どうしたら獲得できるかまで記載されています。
「カリスマ性」は天性のものと、わたし自身思っていましたが、筆者は「人と接するとき、相手に好かれるようにふるまうのではなく、相手が自分自身を好きになるようにふるまえばよい」と後から獲得できることを言い切っています。
たくさんの資質が述べられていますが、後日紹介するナポレオン・ヒルの成功のための17原則と重なる資質が多く見られたので、多くはそこで紹介します。
その中にはない資質が1つありましたので紹介したいと思います。それは「責任」です。責任以外の全てのものは委譲できるが責任だけは免れないと言っています。
「統率者の哲学」で紹介しなかった資質で、この本で登場しなかった資質もあったので、ここで紹介しておきます。
「タイミングの法則」正しいことでもタイミングを間違えるとまずいことになる。リーダーは正しいことをするタイミングを間違えない。
「犠牲の法則」リーダーには犠牲はつきものである。
「勢いの法則」リーダーは勢いを作り出すことができなければならない。
【21の法則】
- 「人格」リーダーシップとは、人びとに自信を与える人格のことである
- 「カリスマ性」人と接するとき、相手に好かれるようにふるまうのではなく、相手が自分自身を好きになるようにふるまえばよい
- 「不屈の精神」夢想するものではなく、実行するものになる
- 「コミュニケーション能力」コミュニケーションの達人は、複雑なことを簡単にする
- 「能力」能力は言葉を超える
- 「勇気」勇気は他のすべての資質を保証する
- 「洞察力」賢いリーダーは、聞いたことの半分しか信じない。洞察力のあるリーダーは、どちらの半分を信じればいいか知っている
- 「集中力」あらゆることを上手にできる人間はいない。不思議なのは、上手にできることが多少はあるという点だ。
- 「与える心」名誉とは、その人が「与えたもの」に対する報酬である
- 「独創性」問題を丸く収めようとして、自分の経験と確信を否定してはならない
- 「聞くこと」ささやき声に耳を傾けていれば、叫び声を聞く必要はない
- 「情熱」他人の思惑ではなく、自分の情熱にこそ従わなくてはならない
- 「前向きな姿勢」成功者とは、自分のに投げつけられたレンガを使って強固な土台を築き上げられる人物のことだ
- 「問題解決力」あなたの夢の実現を、何にも決して邪魔させてはいけない
- 「対人関係能力」人びとは、あなたがどれだけ気遣ってくれているかを知るまでは、あなたの知識がどれだけ豊富であろうと意に介しない
- 「責任」リーダーは何でも手放すことができる。ただし最終的な責任だけは手放すことができない
- 「心の安定」自分一人ですべてをやろうとしたり、功績がすべて自分にあると主張する人間は、すぐれたリーダーになれない
- 「自己規律」最初で最大の勝利は、自分自身を克服することである
- 「奉仕の精神」自分の地位を愛する以上に、自分についてきてくれる人びとを愛さなければならない
- 「学ぶ心」大切なのは、何かについて知り尽くした後で、さらに何を学ぶかということだ「ビジョン」未来は、それが明らかになる前に可能性を見る人のものだ