チームは段階的に成長します

チームの成長

人々が集まりグループが出来た時の最初の状態が「形成期(Forming)」です。形成期では、意識は自分に向いていて、いかに自分の利益を守るかを思考しています。コミュニケーションの量が増えて来ると、次の段階に移行し始めます。

グループに目標達成意識が生まれるのですが、それぞれの考えがあるのでぶつかり合います。これが「混乱期(Storming)」です。このときチームのパフォーマンスは一時的に低下します。この状態が乗り越えられず、自分を過剰に守る行動を取るようになると形成期に戻ってしまいます。多くのチームがこの壁を乗り越えられないでいると言われています。

コミュニケーションの質と呼ばれる、自己開示・他者受容といったお互いを深く理解しようとする行為が対話を通して行われて高まると、自由に物が言える心理的安全性がある場が醸成され、対話を通して目標達成の方向性が定まって来て、次の「標準期(Norming)」の段階に移行します。

この段階ではメンバーの役割がはっきりして来ます。役割というのは業務内容ではなく、ムードメーカーやファシリテーター、アイデアを出す人、アイデアを評価する人、リーダー役など、メンバーの個性が反映された役割です。この段階でやっとチームのパフォーマンスがメンバーパフォーマンスの総和になるだけでシナジーは発生していません。この段階では目標を達成可能な目標に刻んで、チームで次々目標を達成していくことで自信を付けていくことが望ましいです。

自信を付けいくと、わたしたちなら何でも出来るという意識が高まり、お互いを信頼し合い、お互いの強みを引き出し合うようになるので、シナジーが発生し始めます。これが「達成期(Transforming)」です。さらにチームのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)と会社のMVVがリンクしてくると、より積極的に行動するようになるので、素晴らしい成果を出すチームへと変貌していきます。

このチームの発達段階は「タックマンモデル」と呼ばれています。もっと詳しく知りたい方は「タックマンモデル」で検索してみて下さい。

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