斉藤秀樹著「斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術」

斉藤秀樹著「斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術」

わたしが毎月3回繰り返し声に出して読んでいるチームビルディング術の本を紹介したいと思います。

斉藤秀樹氏は日本チームビルディング協会の代表理事をしていて、「チームビルディング 第一人者」で検索したらヒットした方です。

チーム創りにおいて最も大事なことは、

  1. リーダーが、リーダーも含めたメンバー全員を成長させて、全員が「わたしたちなら何でもできる」と思うぐらいの、シナジー(相乗効果)を生むチームを本気で創ることを決心し、メンバーに宣言すること。そしてメンバーに働きがいを感じさせ、成功者にするという想いを持つこと。
  2. リーダーはメンバーがワクワクするような、シナジーチームのビジョンを明確に持ち、必ず実現すると信じること
  3. リーダーは肩書を背景とした指示・命令といった外的コミュニケーションではなく信頼と傾聴と助言といった内的コミュニケーションでメンバーに影響力を発揮する真のリーダーに成長すると本気で決心すること、そして達成支援型のリーダーを目指すこと

つまりリーダーとしての「あり方」ですね。

そしてチーム創りにおいてリーダーの心構え以外で最も大事なことは、

  1. リーダーも含めたメンバー全員の人間関係で、自己開示と他者受容ができており、本音を言える否定されない「安全な場」が形成されていること
  2. ポジティブな姿勢などのチーム文化。リーダーは自分のポジションをチームの上ではなく中心に据え、上に居れば「褒める」ところを、「共に喜ぶ」という行動を取り、理想のチーム文化をリーダーが率先垂範しメンバー全員の文化にしていくこと

つまりチームとしての「あり方」ですね。

チームは4つの段階を踏んで成長します。

第1段階はフォーミング(形成期)です。様子見の段階です。

第2段階はストーミング(混乱期)です。チームにストレスがかかるのですが、チームでなく個人で対応しようとするので個人主義になり人間関係が悪くなる段階です。

第3段階はノーミング(標準期)です。チームの人間関係が改善され、やっとチームらしくなった段階です。

第4段階はトランスフォーミング(達成期)です。メンバーの個性が活かされシナジー(相乗効果)を発揮できる段階です。

チーム内にある課題があり何か施策を講じると、その課題は無くなるのに、別の課題が現れるということがあります。そういう時は課題は単なる現象で真因は別にあるのです。特に第2段階までのチームにこれは多く見られます。ですから、リーダーの手腕が問われるのは第2段階から第3段階に移行させることです。

最初はメンバーのエネルギーは保身に割かれています。そのエネルギーを人間関係の構築へと向け、人間関係が良くなって来たら、エネルギーを適切なチーム目標の達成に向けさせます。そして自己研鑽も含む自主的に行動するエネルギーへと持っていきマイビジョンを育みます。そしてチーム目標を高めるエネルギーへと持っていきチームビジョンを育みます。最後にマイビジョンとチームビジョンと企業ビジョンとを統合させ、お客さまを感動させ、大いに社会に貢献するエネルギーに昇華させるのです。

最高のチームが創れれば、報酬が増えるだけでなく、報酬以上に価値がある、やりがいと生きがいを実感しながら働く場がもたらされ、価値ある人生を送ることができるのです。

子どもに「今日の仕事は楽しかった」と言いたくはありませんか?そんな家庭で育った子どもは素晴らしい人生をきっと歩むことでしょう。

書籍
エンジョイプラン – A-TXソリューションでチーム力UP(チームビルディング、組織開発・職場開発、ゲーム活用)を宮崎県宮崎市で研修等を通じてサポート
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