原晋著「人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利の哲学157」】

原晋著「人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利の哲学157」】

著者に関することは「逆転のメソッド」と同じなので割愛する。この本は著者に対する雑誌やテレビでのインタビューに関する記事を4つに分類してまとめたものである。

[人を育てる]気付きを与える/教育の基本は加点方式/百の失敗から学ぶよりもひとつの成功体験が学生を成長させる/上意下達の指導では選手たちはついてこない/監督から「ああしろ、こうしろ」と言われてやっても意味がない。選手が自発的に目標を定めて「やる!」と言わないとモチベーションにつながらない/自分の思いを監督に自由に言える雰囲気も必要/学生の目線に合わせた指導を心掛けている/昔は「辛抱しろ」が日本の美徳だった。今はそんな時代ではない/何でもかんでも「ハイ」と答えるな/答えは出さずに出るまで待つ。監督は示唆しない/絶対的な答えのないところで答えを掴む作業をやる/今の選手は理論で言わないと納得しない。ただ、理論だけでは男は動かない。「お前のために」というのが必要/根性と理屈は両輪。根性論だけではついてこない。緻密さと理屈が指導の両輪/やる気を引き出すには言葉が重要。大切なのは問題に臨む前向きな態度/いつも同じ言葉でしゃべると面白みがない。だから色々な言い回しを考えながら話す。キャッチフレーズを作る/叱っていいのは何度も同じ過ちを繰り返す時。自分が悪かったと気づかせる叱り方をすべき/叱る時は「論理構成」を持って指示/結果だけを怒るのではなく、傷ついたポイント、挫折したポイントを見つけてあげることが大切/結果だけを見て、監督が「もうオマエはダメだ」と突き放してしまったら選手も腐るし、組織も腐っていく。突き放す前に選手の言葉を聞くこと/チームビジョンだけでなく、その子のビジョンも伝える/報告と相談は違う。相談してくるような人に育てる/そもそも、発想力は若い選手のほうが優れている/スイッチを押す場所を教えられるがボタンを押すのは選手本人/選手たちを走りたくて仕方ないという心の状態に持っていく/自立した選手を育てる。監督が言うから走るというヤワな選手にしたくない/普段からコミュニケーションをしておけば「こいつを裏切れない」という人間関係ができる/人が人を人を動かしていくわけだからそこにはどうしても情が不可欠/人として裏切る行為をした時は雪隠詰めにして怒る/人間として、男として自立させること。男なら何かを成し遂げろ/強い信念を持つこと、約束を守ること/素直に「ごめんなさい」と言える人材は強い/どれだけ足が速くても人間として心根が腐っていたらどうにもならない/最後は感性や表情豊かな選手が伸びる/私が選手をスカウトするにあたって基準のひとつにしているのが「表現力が豊かな選手」か「自分の言葉を持っている選手」/「タイム」よりも表情や言葉の豊かな子や走りに表現力があふれている選手を重視/いい練習はいい生活から/強いランナーの最大にの武器は「バカになれること」/50人いれば1番から50番まで順番が付く。みんなが1番になれるわけではない。50番だから悪いのではなく50番から頑張っているか否かをしっかりと見てあげる/今、お前に何が出来る?走ることだろ。お姉さんへの恩返しと思って出来ることをやれ/感動を人からもらうのではなく感動を与えることの出来る人間になろう/箱根王者のプライドは持ってほしいが、天狗にならず、一学生として過ごして欲しい/箱根を目指すことだけが幸せとは限らない。ここが輝けるという場所を探してあげたい/箱根駅伝にかかわる中でどれだけ魅力ある人間を輩出出来るかが勝負だと思っている

【組織を鍛える】部下と友達になるな/リーダーの仕事は引き出すことであり引き出したものをどう実行に移すかをそのタイミングや選択を経験値で行え/新しい知識という点では若い人にかなわない。管理職が持っているのは判断能力。だからこそ、管理職が上から蓋をしてしまったらそのチームは決して管理職以上の仕事は出来ない/雰囲気、風土など「目に見えない」ところを感じ取るのは管理職の仕事。今すぐ芽が出ない者についても次の可能性を見てあげる/理由を説明しないということは部下の望みをかなえてやるために上司が戦っていないということ/自己ベストを出したらしっかり評価する/出来ない理由を考えさせるのでなく出来る理屈をどう植えつけさせるか/話せる雰囲気を作っていかないと組織は絶対に管理職以上にはならない/新しいチームを動かすということは大きく重い鉄球を動かすことと同じ。最初はビクとも動かない。でも、みんなで力を合わせて一度転がり始めたら強大なパワーで進む/やってくれるだろうは、”だろう”で終わる/グラウンドではピシッと、寮では楽しく/歴史と伝統を重んじることが原点。その上で改革すべきことは大胆に改革する/強いチームを作るには人間性を重視しなければならない/良い人材を育て良い組織を作れるのであれば強い選手を育て強いチームを作れるはず/個人任せにせず、組織としての仕組み作りや土壌作りをしていけば個人に依存しない強い組織ができる/環境になじめないと力は発揮できない/エースを育てよ、エースに頼るな/グレーゾーンも大事

【正しい目標-本質を見極めろ】半歩先の目標設定を設定し成功体験を積む/きちんと道筋をつける/リーダーは夢のある話を/理念を根気良く伝える/思うことから始まる/目標に辿り着けないときに何故かを指導者がフォローする/自分で目標を決め計画する/自分で自分をコーチする/結果は全て準備の結果/努力しなかったら負け/常に基本に立ち返る/喜びに浸ることも大事。その後切り替える/1秒を大切に臨もう

【勝利への哲学】今日の常識が明日の非常識/熱く語る/常に工夫/問題への態度が全てを決定/自分の頭で考える/限られた環境の中でも出来ることを探す/スクラップ・アンド・ビルド/努力はセンスを超える/組織が確立された時、勝利は訪れる/常に基本に立ち返る/失敗は無駄では無い/限界は無い/今日のことは今日やろう。明日はまた明日でやるべきことがある/すべては明るさから始まる/陰では血のにじむような努力をしている/表舞台では華やかに/苦しくても楽しもう/指導者が蓋を少し緩めておくとコーラのように刺激でパワーが吹き出す/その一瞬を楽しめ/指導者の実績は関係が無い/人間の能力に大きな差はない。あるとすれば、熱意の差/大事なのは、まず動くこと。ノウハウは自ずと身についてくる/規則やルールは人間が作ったもの。時代の変化とともに変えるべき/覚悟を持ち、退路を断つ/置かれた場所で全力を尽くせばいつかきっと花が開き、実も結ぶ/新しいことをやると反対する人は必ず出てくる。大事なのは何のために、誰のためにやるのかということ。それがしっかりしていれば異なった考えの人にもいつか理解してもらえる/情報やノウハウを自分の中だけに収めておくことはしない。業界の発展を一番に考えている/社会はあって陸上界がある/男気/頑張っていれば、誰か見ていてくれる/要は「あなたのことが好き!」と言ってくれるかどうか/選手たちには常々「絶対、出世せえよ」と言い聞かせている/根底にある想いは「学生たちの笑顔」が見たいから

書籍
エンジョイプラン – A-TXソリューションでチーム力UP(チームビルディング、組織開発・職場開発、ゲーム活用)を宮崎県宮崎市で研修等を通じてサポート
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