毛利豪著「『最強チーム』の作り方」

毛利豪著「『最強チーム』の作り方」

著者は和食レストランチェーンで全店1位の成績を20店舗で叩き出す。不動産業に転身しても好成績は続く。理由は「最強チーム」の作り方を体得しているからだと述べている。現在は起業家支援コンサルタント等で活躍している。

『第1章 自分のチームを正しく理解すれば、問題の9割は解決している』

  • 最強チームとは会社から評価されてなんぼ。だから会社のことを良く分析しておく必要がある。
  • 他のチームの観察もして感じて自分の理想とするチーム像のイメージ作りに役立てる。
  • それぞれのメンバーの大切にしていることや価値観を把握する。依頼するときやモチベーションを上げるときのコミュニケーションが違ってくる。自分についても把握しておくのも大事。理想のチーム像と整合していなければならない。

『第2章 最強チームを作るリーダーシップ』

  • リーダーが描くゴールが鮮明であればあるほど、パフォーマンスは高まる。ゴールをメンバーと共有できるまで根気強く伝えることも大事。
  • どこにフォーカスするかが大事。目線のレベルを細部から全体に上げる。メンバーの目の前の行動でなく意識を変える働きかけをする。
  • 最強のリーダーとはメンバーを個別に深く理解しメンバーの持つ力を意図的に引き出せる人物。
  • メンバーを受容すると信頼関係の構築が始まる。信頼関係が構築できれば対話が生まれ目的の共有が生まれ協力思考が生まれる。前向きになり挑戦するようになり業績が上がって行く。そして信頼関係が。
  • チームが解決すべき問題(目指すべきゴール)を発見し、設定することがリーダーには求められる。さじ加減により結果が大きく変わる可能性がある。そしてメンバー全員に共有させる。
  • リーダーの質は決断と行動が9割。何でも自分で勝手に決めるのではない。先を見据える視点が必要。
  • トラブルに対してリーダーがどのように対処するのかを、メンバーは見ている。人任せが絶対ダメ。
  • 部下のやる気を引き出すための3つのスイッチ。「報酬」「承認」「環境」。この3つのスイッチを、メンバーのそれぞれの個性によって上手に使い分けるのがリーダーの大切な役割。
  • チームが最高のパフォーマンスをするためには、所属するメンバーそれぞれの個人としての性質を理解してチームの構成を考えることが大事。適材適所を実践しなければならない。
  • きっちり役割分担することが大切。自分自身のプロセスを次につなげるような行動を考えなければならない。チーム全体の業務というのは、プロセスの連続であることをチームで共有しておく必要がある。
  • 多くの場合はリーダーは時には監督であり、時には選手となる。客観、主観の使い分けが意図的に必要。
  • 部下と上司は、同じ景色を見えいないことを肝に銘じよう。「なぜそういうことをするのか」についてとことん説明し、メンバーの納得と同意を得るための働きかけを行うことが大事。そのときメンバーの「心の窓」が開いた状態である必要である。
  • なぜ?の繰返しの問いかけ。問題回避型と目的志向型。
  • リーダーは目の前の問題ではなく、その先の景色を見せろ。フォーカスの重要性。
  • そのメンバーにとってのやる気スイッチは何かを見極めたうえで、それを的確にオンにする必要がある。なせ、いまそれをやらなければならないのかをきちんと説明することができさえすれば、部下を望む方向に動かして、チームとしてのパフォーマンスを最大にしていくことができる。

『第3章 チームをゴールに導く戦略的マネージメント術』

  • マネージメント能力が低ければ他人に頼るのも良い。
  • 毛利流4つのルール。「ゴール意識」「コスト意識」「ポジティブ思考」「プロ意識」。ゴール意識とはゴールまできちんとやり遂げるという意識。プロ意識は自分自身の中に確固たる判断基準を持てているか。。
  • 完了の確認が大事。指示を与えたときに分かっているか確認するのも良い。
  • コミュニケーションは深度より頻度。ただし分量は公平に。注意を促す場合にも有効。
  • 評価のズレが起きないように事前の確認を行うこと。部下の自己評価は上司の評価よりも高いので、それのズレも解消させなければならない。評価軸やゴール目標を目に見える形で伝えることが重要。
  • 報酬には3種類ある。「昇給」「権限」「福利厚生(研修を含む)」。
  • 成果を出すチームは、「ゴールが見えている」「道筋が見えている」「途中で修正できる」。リソースの理解も十分でないといけない。

『第4章 最強チームのコミュニケーション術』

  • その人の持っている価値観に触れる言葉でないと、心を動かすことはできない。ただし心の窓は開いていないといけない。「価値基準」「方向性(目的思考、問題回避)、「判断基準(内的、外的)」を質問。
  • リーダーは自分を良く見せようとしても無駄。積極的に自己開示。フォローしてもらう。
  • 公平性の軸を持つ/長くしゃべらず、質問せよ/自分が助けてもらっている思考。/部下の自己重要感/やるまで言い続ける/上司を出世させよ/上司と部下のバランス/報連相の内容・方法を伝える。気づきや共感というお土産も忘れずに/抽象度を上げて叱るを褒めるに変える/傾聴

『第5章 チームの成果が劇的に変わる会議術』

会議は課題をチームのみんなのコミュニケーションの力で解決するためにあるのであり、チーム力を鍛えるのに持って来いなのである。会議術は多数書籍があるだろうから割愛する。

『第6章 チーム運営で最低限押さえておきたい学問的な知識』

割愛する。

書籍
エンジョイプラン – A-TXソリューションでチーム力UP(チームビルディング、組織開発・職場開発、ゲーム活用)を宮崎県宮崎市で研修等を通じてサポート
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