富永浩義著「すごいチーム 結果を出すチームマネジメント12の方程式」

富永浩義「すごいチーム 結果を出すチームマネジメント12の方程式」

著者はアメリカで25年以上前に編み出され世界中の大手企業で取り組まれている「すごい会議」の日本に4人しかいない有段者のコーチの1人。本著は「すごい会議」の真骨頂であるチームマネジメントという面にスポットライトを当てたもの。この本を20年前のイケてないチームのリーダーだった自分に贈りたいという思いで書いた。

[PART1:メンバーの方程式]

プロジェクトをはっきりさせ、大成功を定義する。「高い山に登る」ではなく「富士山に登る」のように。メンバーに本気モードで来てもらうために自宅にキックオフの招待状を郵送。自分がこのチームで得たい結果・メンバー1人ひとりに期待していること・キックオフの開催日時と場所を記載

[PART2:主体性の方程式]

キックオフのときに、やる気まんまんのモードでメンバーが集まってくれればいいが、そうでない場合がある。プロジェクト成功の鍵を握っているのはメンバー全員が自分自身と思っていなければ自ら気づいてくれることを気長に待ちましょう。

[PART3:ムードの方程式]

明るい話題から暗い話題へ。お葬式の話の後にピクニックの予定は立てづらい。意識してうまくいっていることを語り合うのがポイント。条件付きにするとパワーダウンするので正確な表現でなくてもOK!

[PART4:提案とコメントの方程式]

発言が「提案・リクエスト(・質問)」の形をとるとチームが前に進む。紙に書いて発表すると時間がかかりそうだが、実は時間短縮にもつながり、それ以外にもメリットがたくさんある。最終的な意思決定はリーダーが行う。現実的かどうかではなく、プロジェクト成功にフォーカスして意思決定をする。

[PART5:モチベーションの方程式]

チームの中には必ず問題が存在している。もし存在していないと思っているならば、それこそ問題。チャレンジ不足。言えない問題を炙り出せ。「なんで」ではなく「どうしたら」。

[PART6:目標設定の方程式]

チーム全体で統一した目標をしっかり共有しよう。自分たちで目標を立て愛そう。期日・測定可能な指標・達成したときのチーム状態。与えられた目標をいったん捨てる。目標にニックネームを付ける。目標達成に向けての唱和。声のはりでモチベーションを上げる。

[PART7:責任感の方程式]

誰がその役割を担当すると目標達成しやすくなるかで役割分担する。6個がオススメ。役割分担は担当者。メンバー全員ひとり一人が100%の責任者。責任者でなくヒーロー(ヒロイン)。

[PART8:ゴールの方程式]

マイルストン、コミットメントを設ける。期日・測定可能な指標。・結果や区切りになっていること。ロケットスタートにする。立ち上がりは気合が入っているから。

[PART9:アクションの方程式]

約束の仕様。日時・行動・成果。コミットメントリストの活用。例:提案書を提出(コミットメント)契約の約束をもらう(メジャーメント)。1週間に1回は進捗会議。遅れの理由は聞かない・言わない。スケジュールを簡単に延ばさない。発言は提案・リクエスト・質問のみ。担当者ごとに作成。問題解決が必要なら問題解決を。

[PART10:チームワークの方程式]

人にほめられると単純にうれしいし、チーム内で公の場でほめ合うとそれだけでムードが良くなる。「いいねー」「今日も」「がんばってるね」。ほめる内容を細かく。

[PART11:ブレイクスルーの方程式]

問題と課題の違い。課題はどうすればいいかが見えている。問題はどうしていいのかわからない。「これは何が問題か?」「問題解決のこんなアイデアがあります」「まずはやってみよう」。STEP1:どのようにすれば、STEP2:その問題にかかわる事実や感じることをたくさん集める、STEP3:やるやらないはおいておいてアイデアを出す。STEP4:コミットメントを作る(誰がいつまでに何をやってどんな成果を出すか)

[PART12:継続の方程式]

目標を変えていい条件。「自らの力が及ばないようなところで、外部環境が突然変わってしまうケース」「新たな目標ができれば、よりパワフルに前進できることが約束できる」「このチームはあきらめる資格を持っている」

書籍
エンジョイプラン – A-TXソリューションでチーム力UP(チームビルディング、組織開発・職場開発、ゲーム活用)を宮崎県宮崎市で研修等を通じてサポート
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